ブーランジュリー・パティスリーの世界
ART of Boulangerie Pâtisserie
パンとケーキを扱うお店のことをフランスでは、
ブーランジュリー・パティスリーと呼びます。
パン屋でもないしケーキ屋でもない、
日本ではあまり見かけない業態なので日本語に
うまく訳すことができません。
主食である米を家庭で炊く日本と違い、
フランスでは主食であるパンを家庭では焼きません。
朝は焼き立てのクロワッサン、昼はサンドイッチ、夕方には夕食用のバゲットやデザート、と、
フランス人は一日に何度もブーランジュリー・パティスリーを利用します。
ル・グルニエ・ア・パンを日本語に訳すと“パンの屋根裏倉庫”となります。
「私たちのお店で人々の主食をお預かりしているんだ」そんな思いをもって、
フランスのル・グルニエ・ア・パンでは私も製造に従事していました。
フランスの食文化に根付いた、素朴でありながらも洗練された
ブーランジュリー・パティスリーの世界をお楽しみください。
ル・グルニエ・ア・パン ジャポン
代表 古﨑義丸

職人の手
Hands of Artisans

どんな機械も職人に変わるものはありません。我々が最も重要視するのは職人の手です。
職人の手こそが、生地を感じ理解します。もちろん生地の見た目やにおいもとても重要です。生地をこねるミキサー、切れ込みを入れるカミソリ、ツヤ出し用の卵を塗る刷毛、生地を焼くオーブンなどは、職人の助けにはなりますが職人に変わるものではありません。そして忘れてはいけない大切なこと、それはしっかり時間をかけて作るということです。

職人の技
Skills of Artisans

古い昔から職人の手から手へ、技はうけつがれています。また、一人一人の職人には各々の専門知識があります。ミキシング、発酵、計量は分刻みの精度で行われます。我々職人は、発酵時間、生地の柔らかさ、気温や室温などの変化する条件の中で、その時々で最適な方法を選びパンを作っていきます。それは伝統から生まれた一種の魔法のようなものです。
ル・デタイユ・デュ・
グルニエ・ア・パン
Le DÉTAIL du Grenier à Pain
Détail【デタイユ】とは、フランス語で“細部(ディティール)”を意味します。
そして、“細部を切り取る”という動詞になるとDétaillerデタイエ、となります。
菓子職人の現場では、生地を型で抜くときにこのデタイエという言葉を使います。
フランスの日常に寄り添うブーランジュリー・パティスリー「ル・グルニエ・ア・パン」からパティスリーだけを切り取り、その細部にこだわったブランドが、「ル・デタイユ」です。